黒川博行さんの住民票、不正取得か…司法書士ら [無修正DVD]

愛知県警捜査員らの戸籍情報が不正に取得された事件で、無修正DVD小説家黒川博行さん(62)の住民票も不正取得されていた疑いの強いことが、関係者の話でわかった。

 有印私文書偽造・同行使罪や戸籍法違反などで22日に起訴されたグループのうち、司法書士の佐藤隆被告(51)(東京都練馬区)名義で、黒川さんの自宅のある大阪府羽曳野市役所に請求されていた。愛知県警は、グループが手がけた不正取得は1万2500件に上るとみており、さらに捜査を続けている。

 黒川さんは、今年10月に掲載された週刊誌の記事中、自分の本籍地や過去の居住地などについて書かれたとみられる箇所で、実際の大阪府内の自治体名を複数挙げられ、周囲の状況も具体的に記載されていた。これらは公表したことはなく、記者から取材を受けた際にも聞かれていなかったため、自分の戸籍情報が漏れているのではないかと疑い、羽曳野市役所に10月、確認を求めた。

 市役所は約2週間後、黒川さんの住民票を請求に基づいて発行したとして、今年7月13日付で提出された行政書士会の「職務上請求書」を開示。請求者の欄には、佐藤被告の名前や、所属する東京の事務所名が記載されていた。

 佐藤被告や「プライム総合法務事務所」実質経営者の奈須賢二被告(51)らのグループは、以前は東京司法書士会発行の職務上請求書を偽造して使っていたが、今年4月、不正取得した戸籍情報に関して捜査当局から問い合わせがあったのを機に、取得に使う偽造書類を、行政書士会の請求書に切り替えていたという。県警は、黒川さんの住民票取得に使われた請求書も、グループが偽造したものとみて捜査している。

 黒川さんは「個人のプライバシーが流出したことは、ただただ腹立たしい。行政書士の請求書が送られてきただけで、市役所が機械的に回答するのも理不尽だ」と話し、今後、愛知県警などに刑事告訴することも検討しているという。

 この記事を巡っては、黒川さんが名誉を毀損(きそん)されたとして週刊誌の出版社などを相手に損害賠償請求訴訟を起こしており、出版社は読売新聞の取材に「係争中の案件なので、裁判の中で明らかにしていく」とコメントした。
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